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chotto_bit, good life

毎日をちょっとラクに、少し楽しく出来る様なコトを書きます。カメラが好きです。

知っておけば必ず写真が上手くなる、レンズの画角と被写界深度を調べてみた

どうも、たかぴ(@takapyx)です。

今後しばらくは、趣味のカメラに関するエントリ中心で書いていこうかと思います。

さて、カメラ、写真が好きと言いつつ、撮影が上手なわけでは無いので、写真技術に関してはもっと勉強していきたいと思っています。

写真技術の話をする時に必ず話題に挙がるのは、焦点距離(画角)と絞り(F値)についてではないでしょうか? (他にもシャッタースピードとか感度とか構図とか数えたらキリがないですが・・・。)

焦点距離は写真の画角(写す範囲が)やパース(遠近感)に影響を与え、絞りは写真の被写界深度(写真奥行きのどこまでをシャープに写すか)に関わってきます。

適切なレンズや絞り値を選ぶことでイメージ通りの写真が撮れる様になりますので、ぜひ感覚を頭に染み付けておきたいですよね。

そこで今回は僕の手持ちレンズを使って、焦点距離毎の画角と絞り/被写界深度の関係を調べ、オススメの設定を考えてみました。

1. 評価条件

●カメラ

最近の僕の相棒、Nikon D750を使います。初のフルサイズでしたが、軽くてチルト液晶がついていることから、フィギュア撮りからポートレート撮影まで何でも使えてとてもお気に入りのカメラです。

●レンズ

Nikonの20mm、35mm、85mm、105mmマクロの4種類の単焦点レンズを使います。各レンズの詳細は以下の表の様になります。

f:id:takapyx:20150502231703p:plain

●撮影方法

三脚でカメラを固定し、センサーから1m離れたところにダンボーを設置、2m離れたところにはダンボーミニを置きました。 フォーカスは手前のダンボーに合わせ、被写体は動かさずにレンズ、絞りだけを変更しながら撮影しました。 尚、後ろの建物までの距離はおよそ54mほどとなります。

f:id:takapyx:20150502232320p:plain

実際の撮影風景はこんな感じです。

f:id:takapyx:20150502232408j:plain

●撮影条件

絞り優先AEを使用し、露出はカメラ内露光計で適正となる条件で撮影しました。

②絞り開放での1枚と、基準点とする絞り量での1枚を撮影しました。また、基準点から1段ずつ絞った写真も撮影しています。

尚、Nikonのマイクロレンズはf値が実効f値表記のため、絞り込み量とf値に差異が発生してしまっています。(今回は解放時にf/3.0でした。) このため、評価結果の写真は、実際の絞り込み量から考えると1/3段分程度の誤差が生じていると思って見て下さい。

●現像条件

撮影後はLightroom CCを用いて現像しました。レンズ補正は無しで、カメラキャリブレーションはCamera Standardで現像してあります。

2. 評価結果

評価結果は下表の様になりました。

20mm 35mm 85mm 105mm
絞り開放 f:id:takapyx:20150502233415j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233740j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234055j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234448j:plain:w240
f/2.0 f:id:takapyx:20150502233502j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233802j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234121j:plain:w240 No data
f/2.8 f:id:takapyx:20150502233520j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233816j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234133j:plain:w240 No data
f/4.0 f:id:takapyx:20150502233542j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233830j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234153j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234533j:plain:w240
f/5.6 f:id:takapyx:20150502233557j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233842j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234205j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234517j:plain:w240
f/8.0 f:id:takapyx:20150502233613j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233854j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234221j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234644j:plain:w240
f/11 f:id:takapyx:20150502233658j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233911j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234316j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234657j:plain:w240
f/16 f:id:takapyx:20150502233718j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233923j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234344j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234709j:plain:w240
f/22 No data No data No data f:id:takapyx:20150502234722j:plain:w240
f/32 no data no data no data f:id:takapyx:20150502234734j:plain:w240

3. 評価結果から見る、おすすめのレンズと絞り

使いやすい画角は35mm、ポートレートなら85mm

一覧にしてみると、焦点距離毎の画角の違いがはっきりと見えますね。

20mm 35mm 85mm 105mm
f/4.0 f:id:takapyx:20150502233542j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502233830j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234153j:plain:w240 f:id:takapyx:20150502234533j:plain:w240

風景から人物までオールマイティーに使えそうなのは35mm、ポートレートで人を中心に取るなら85mmあたりが使いやすいです。

105mmは85mmと同じく、ポートレートに向いていそうな画角ですが、やはりマイクロレンズらしく、クローズアップ撮影で使うと本領発揮な気がします。やはり、フィギュア撮りや小物撮りのメインはこいつで決まりだと思います。

20mmは強力なパースとだだっ広い画角のため、使いこなすのはなかなか難しいです。今回の実験でも三脚が映り込んでしまっていました。 他のレンズには無いこってりとした色味が素敵なのでもっと活用していきたいのですが、練習有るのみですね・・・。

広角レンズで全体をシャープに写すならf/11以上

20mmも35mmも、近距離から遠距離まで全体をシャープに写したいなら、絞りはf/11以上が良さそうです。

20mm 35mm
f/8.0 f:id:takapyx:20150502233613j:plain:w480 f:id:takapyx:20150502233854j:plain:w480
f/11 f:id:takapyx:20150502233658j:plain:w480 f:id:takapyx:20150502233911j:plain:w480
f/16 f:id:takapyx:20150502233718j:plain:w480 f:id:takapyx:20150502233923j:plain:w480

f/8.0ではまだ後方の建物がうっすらボケており、前ボケも少し感じます。 個人的にはf/16の限界まで絞り込みたいところですが、回折ボケを気にする場合は、f/11程度が良いのではないかと思います。

望遠レンズではボケを活かす

85mm、105mmは最大絞りまで絞り込んでも背景ボケが発生していました。(105mmは実効F値表記のため、今回の最大絞りはf/36でした)。

どちらのレンズも完全に絞り込んだときの被写界深度が35mmのf/4.0位に近い感じです。これらのレンズはやっぱりポートレートやクローズアップ等の、ボケを活かして被写体を引き立てる撮影で使いたいですね。

35mm, f/4.0 85mm, f/16 105mm, f/36
被写界深度 f:id:takapyx:20150502233830j:plain:w360 f:id:takapyx:20150502234344j:plain:w360 f:id:takapyx:20150503012708j:plain:w360
20mmはf/2.0以下でボケを活かすか、f/11以上でシャープに写す

20mmでボケを活かしつつ、被写体をキレイに撮りたいなら、f/2.0程度がバランスが良いと感じました。

20mmは1段絞ってf/2.8にするだけで、かなり被写界深度が深くなってしまうみたいです。 このレンズは中庸な絞りより、解放気味で使うか、f/11以上までしっかり絞って全体をシャープにする使い方が向いていそうです。

20mm, f/2.0 20mm, f/11
被写界深度 f:id:takapyx:20150502233502j:plain:w360 f:id:takapyx:20150502233658j:plain:w360
35mmは何でも出来そうな優等生

50mmと並んでオールマイティーに使えて初心者向きと言われる35mmはやっぱり使いやすいです。 画角の使い勝手が良いし、被写界深度の選択肢も豊富です。

背景がとろけるまでぼかしたければf/2.0位、被写体を引き立てたいけど、背景も大事という場合には、f/4.0、しっかり全面シャープに写したいときはf/11以上まで絞り込めば、色々な被写体に適用出来そうです。

35mm, f/2.0 35mm, f/4.0 35mm, f/11
被写界深度 f:id:takapyx:20150502233802j:plain:w360 f:id:takapyx:20150502233830j:plain:w360 f:id:takapyx:20150502233911j:plain:w360
85mmはポートレート大本命

僕的には、ポートレートを撮るなら85mmが好きです。ボケ具合もキレイですし、撮影時の被写体との距離感がちょうど良いんですよね。

105mmも悪くないんですが、ちょっと被写体からの距離を離さないと適切な構図を取ることが難しく、撮影難易度が高いと思ってしまいます。

85mmはf/2.0位で取れば、1m後ろのミニダンボーまですっかりとろけてしまうので、背景がごちゃごちゃしているところで撮影する時に良さそうです。 背景も活かして撮影するなら、f/8.0位が良いんじゃ無いかと思いました。

85mm, f/2.0 85mm, f/8.0
被写界深度 f:id:takapyx:20150502234121j:plain:w480 f:id:takapyx:20150502234221j:plain:w480
105mmはフィギュア撮り最適レンズ

105mmはマイクロレンズですので、当然、クローズアップ撮影で素晴らしい効果を発揮します。 僕にとってのクローズアップ撮影と言えば、以前のエントリでも書いたように、やはりフィギュア撮りです。

takapyx.hatenablog.com

トリミング不要で小さいフィギュアを大きく写しつつ、背景はキレイにぼかす事が出来るこのレンズは、他のレンズで代替することが出来ない重要アイテムですね。 クローズアップ撮影では絞り値が実効f値表記だったり、普段の撮影より背景ボケを作りやすかったりしますので、単純な比較は出来ないですが、僕はf/5.6やf/22位の雰囲気が好きでした。

105mm, f/5.6 105mm, f/22
被写界深度 f:id:takapyx:20150502234517j:plain:w480 f:id:takapyx:20150502234722j:plain:w480

評価を振り返って

これまで、レンズや絞りは(マニュアル撮影を薦めるエントリを書いているにも関わらず)割りとその時の気分で決めているフシがあり、プレビューで確認出来ない場合はかなり適当な決め方をしてしまっていました。

takapyx.hatenablog.com

今回の検証で自分の好きな被写界深度と絞り値の関係が少し分かってきましたので、今後はある程度、絞り量にあたりを付けてから撮影することで、撮影の効率アップが出来そうです。

今後も別のシチュエーションで同様の試験を行い、同じ様な結果が得られるか試してみようと思います。

それでは!