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絶対にポートレートで失敗しないために!光の向きとストロボの使い方を調べてみたよ

こんばんは、たかぴ(@takapyx)です。

突然ですが、5/31に開催されるSAKAEコスプレフェスティバルにレイヤーさん達を撮影に行こうと考えています。

ぼっち的には数少ないポートレート撮影の機会ですし、せっかく写真を撮らせて頂くのであれば、失敗せずに写真を撮りたい!ということで、ポートレート撮影について、ちゃんと考えてみることにしました。

ポートレートは半逆光で撮ると良いという様なセオリーも良く聞きますが、ちゃんと比較検証した結果を見たことがなかったため、今回、自分で比較をしてみることにしました。

また、ポートレート撮影の時に是非使いたいと聞いたことのあるストロボやストロボディフューザーについても、有効な使い方を調べてみました。

今回は結果だけ先にまとめてみましたので、お急ぎの方はここだけ見て頂ければOKです。

詳細が知りたい方は、下も是非見ていってください。

今回のまとめ

① 0°(順光)、45°(半順光)は顔の陰影が強くて撮影NG。ストロボでも改善されず

② 90°(側光)は陰は強めだけど撮影可。ストロボ使えば十分OK

③ 135°(半逆光)、180°(逆光)はポートレート向き。被写体が可愛く柔らかく写る!ストロボがあれば更に効果的

④ ストロボは直射するなら使わない方がマシ。バウンス式のディフューザーがあれば効果大

⑤ 屋外撮影では、ストロボディフューザーFlash BenderとFlash Bender+Diffusion Panelで効果に殆ど差異は無い

使用機材

今回は、次の様な機材を使用して撮影を行いました。

カメラ レンズ ストロボ ディフューザー
Nikon
D750
Nikon
AF-S VR Micro-Nikkor
105mm f/2.8G IF-ED
Nikon
SB-700
ROGUE FlashBender(L)
Diffusion Panel(L)

ディフューザーHobby Holicさんのブログで非常に詳しく紹介されているものです。レビューを見てつい衝動買いしてしまったのに、全く使っていなかったので、この機会に試してみることにしました。

Nikon スピードライト SB-700

Nikon スピードライト SB-700

ストロボ用 フラッシュディフューザーベンダー L

ストロボ用 フラッシュディフューザーベンダー L

評価条件

カメラ設定、現像設定は以下の条件で評価しました。

項目 設定
操作モード マニュアル
絞り f/5.6
シャッタースピード 適正露出になる様に可変
感度 ISO100
側光モード マルチパターン
現像 Lightroom CC
レンズ補正 有り
カメラプロファイル ポートレート
その他現像処理 無し

尚、ストロボについてはTTL発光かつ、完全オートで使用しました。 ストロボは不慣れすぎて、どういうやり方で評価をすれば適切なのか、難しいです・・。

また、今回はポートレートのテストということで、いつものダンボーよりも陰影がはっきり分かりそうなミクさんを使用しています。

評価方法

次の模式図の様に、被写体が完全に順光になる方向を0°とおき、45°ずつ回転した位置から撮影しました。被写体までの距離は1mで揃えてあります。

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実際の撮影風景はこの様な感じになりました。

f:id:takapyx:20150511205312j:plain

評価結果

評価結果は次の一覧の通りです。

(スマホ等だと、各写真の大きさが微妙に異なるかもしれませんが、直し方が分からなかったです・・・。解決方法分かったら修正します。)

ストロボ無し ストロボ直射 Flash Bender Flash Bender
+Diffusion Panel

順光
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45°
半順光
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90°
側光
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135°
半逆光
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180°
逆光
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これでバッチリ! ポートレートでの光の扱い方

① 0°(順光)、45°(半順光)は顔の陰影が強くて撮影NG。ストロボでも改善されず。

順光や半逆光の場合、顔の影が強すぎて、全く綺麗に撮影出来ませんでした。

ストロボを当てれば改善するかと思いましたが、しっかりと影が残ってしまっています・・・。

実際のポートレート撮影では、順光だと眩しくて目を細めてしまうという問題もありますので、順光、半順光でのポートレート撮影はやめておいた方が無難そうです。

ストロボ無し ストロボ+Flash Bender

順光
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45°
半順光
f:id:takapyx:20150511204324j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204315j:plain:w300
② 90°(側光)は陰は強めだけど撮影可。ストロボ使えば十分OK。

側光は全体的に暗い影が落ちた印象となりましたが、順光や半順光の様な強いコントラストが発生していないので、ポートレートにはなんとか使えるのではないかと思います。

露出を明るめにすれば、結構綺麗に撮れるのでは無いでしょうか?

また、ストロボを使えば、後述する半逆光や逆光と比べても、遜色ない結果が得られる様に見えました。 撮影位置をあまり選べない場合でも、最低限、側光で写真を撮りたいところです。

ストロボ無し ストロボ+Flash Bender
90°
側光
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③ 135°(半逆光)、180°(逆光)はポートレート向き。被写体が可愛く柔らかく写る!ストロボがあれば更に効果的。 

半逆光、逆光は文句なしに綺麗に撮ることが出来ました。僅かに逆光の方が暗い様に見えますが、大きな差では無かったです。

ストロボを使うと、更に柔らかく、可愛い感じで撮ることが出来ましたので、特に女の子を撮る時なんかに良いのではと思います。

尚、逆光で撮る時は、被写体が相当暗くなってしまうこともありますので、そういう場合のためにもストロボは使えた方が良いかと思います。

ストロボ無し ストロボ+Flash Bender
135°
半逆光
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180°
逆光
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④ ストロボは直射するなら使わない方がマシ。ディフューザーがあるなら効果絶大。

被写体距離が非常に近かったからかもしれませんが、ストロボは直射すると、どの角度からの撮影であっても白く飛んでしまい、まともに撮影する事が出来ませんでした。

ストロボを直射する位なら、ストロボ無しで撮影して、後から現像修正した方が、余程、綺麗に撮れそうです。

ただし、ディフューザーを付けた場合のストロボの効果は劇的でしたので、是非、セットで使うことをオススメしたいです。

ストロボ無し ストロボ直射 ストロボ+Flash Bender

順光
f:id:takapyx:20150511204114j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204111j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204109j:plain:w300
45°
半順光
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90°
側光
f:id:takapyx:20150511204516j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204514j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204511j:plain:w300
135°
半逆光
f:id:takapyx:20150511204655j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204652j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204650j:plain:w300
180°
逆光
f:id:takapyx:20150511204825j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204821j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204819j:plain:w300
⑤ 屋外撮影では、ストロボディフューザーFlash Benderと、Flash Bender + Diffusion Panelで効果に差異は無い。

先述した、Hobby Holicさんのブログで、Flash Bender + Diffusion Panelでは、Flash Bender単体よりもソフトな結果になるとありましたが、屋外撮影では、殆どその差を認識することが出来ませんでした。

恐らく、太陽光の強さやその他外的要因が大きすぎて、誤差の範疇に入っていたからかなーと考えています。

ただ、屋外で使用する分には、Diffusion Panelは無しで良い = 取り回しがラクという点で、メリットかもしれません。

Flash Bender Flash Bender+Diffusion Panel

順光
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45°
半順光
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90°
側光
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135°
半逆光
f:id:takapyx:20150511204650j:plain:w300 f:id:takapyx:20150511204647j:plain:w300
180°
逆光
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終わりに

如何だったでしょうか?

実際のポートレート撮影とは被写体との距離が違いますので一概には言えませんが、今回の評価で、ある程度ポートレート撮影での光の取り扱いが分かったような気がします。

とりあえずは側光 or 半逆光 or 逆光の立ち位置を確保し、可能な限りディフューザー付きのストロボを使う事で、そこそこ綺麗に撮影が出来る様な気がしてきました。

次は、明け方や、夕方等、異なる光の状態でも、評価してみようと思います。

それでは!